ロゴ制作の現場から

ロゴ制作の裏側などロゴデザインの仕事に関することや身近なことを書いていきます

どんなデザインをやりたいですか? -ロゴデザインの現場から

f:id:kurokawasemi:20180518133559j:plain

どんなデザインをやっていきたいか?

今回はグラフィツクデザイナーとしてどのような仕事をしたいのかという持論を述べてみます。あくまでも持論ですのでそういう視点で読んでいただければいいかなと思います。


デザイナーを長くやっていると、あの時、足をあちらに向けておけばとよかったと思い起こすことも出てきます。

 

どのようなデザインをできるかは、入った会社によると思います。
だから、まずはどのような会社に入るかというのがとても重要になってきます。


企業のデザイン室なら、その会社の製品やサービスの広告などを手がけるわけです。
広告代理店やデザインプロダクションになると少し違ってきます。
色々とクライアントを持っているわけですが、そのうちのどのクライアントの仕事の担当になるかということで自分のやりたいデザインになるかは変わってきます。
任されたクライアントばかりやるということは少ないとは思うのですが、担当になったらそれを第一優先に仕事をします。空いているときには他のデザインを手伝うという感じです。そして、担当割りされたらそこを辞めるまで基本的にずーと担当ということもあります。担当が変わることももちろんあります。

自分のやりたい仕事(デザイン)の担当ならいいのですが、違う場合は少し考えてしまうのではないかと思います。

 

 

デザインジャンルの選択

どのようなデザインをしたいのかジャンルを決める

グラフィックデザイナーとして続けていくなら、どのジャンルで力をつけるかということを早い段階から考えておいたほうが私はいいと思っています。

自分の場合、最初に入った広告プロダクションは結構大きなクライアントを抱えていたり、いくつかの有名広告代理店とつながりがありました。そのときのAD(アートディレクター)に任されたジャンルが工業製品の企業の広告担当でした。主に雑誌の広告と展示会のツール制作担当。他にも化粧品メーカーや医療品メーカー、航空会社、外国の観光局・・など色々とクライアントはあり、社内プレゼンには参加するのですけれど基本は工業製品の広告制作や販促物の制作がメインです。
最初だから1年くらいは色々覚えるためにやっていたのですが、自分的に好きなジャンルではなく(逆にあまりやりたいとは思わないジャンル)もしかして、このままこのジャンルに固定されるのかとかなり考えた記憶があります。
たぶんこのまま続けていれば、それなりに詳しくなりこの方面のプロフェッショナルにはなれるかもしれませんが、そこから離脱することが逆にできなくなるのではと考えました。

気に入ったジャンルのデザインであればそこで数年間下積みを得て、そのジャンルのスキルを身につけ転職したり早ければ独立するなんて人もいます。
自身で全てこなせられるようなデザインのスキルやその業界の知識が身につけばクリエイター派遣の会社などに登録して得意なジャンルで仕事をするということも可能です。

デザイナーはとりあえず独立するのに資本はそんなにかかりません。
MACとadobeのソフトがあればなんとかできますし、自宅兼作業場として使用すればいいので事務所代も節約できます。ただし、それはクライアントによって変わってきます。


フリーになってメインのクライアントとして私が仕事を依頼されていたのは広告代理店です。その代理店の担当はカンプを2部作って持ってきてということが当たり前でした。
たいていは代理店側に1部、クライアント側に1部は必要だから2部以上は作る必要があります。プレゼンに同席する場合もあったので、そういう場合は自分の分も作ります。


カンプを作るような仕事になると、カラーレーザープリンターが必要になります。
それもA3ノビまで対応できるやつです。インクジェットは基本ダメというか、インクジェットで出力したのを持ってくるデザイナーはいません。
自分は最初はEPSONのカラーレーザープリンターを購入し、その後はOKIのカラーレーザープリンターを導入しました。PostScript対応だから結構高いのです。安くても50万円以上します。 PostScriptにしないと色の濃さが変わってしまいます。非PostScriptプリンタで、正確な色調整が出来ないのでカンプで提出するときデータ上の色と、出力した色の濃さが違うのがダメなのです。クライアントもカンプということはわかっていますがカンプの色と実際に印刷した色があまりに違うとクレームがきます。
PDFでいいじゃないと思うかもしれませんが
画面で見るのと出来上がりを手にとって見るのとでは違いますし、紙に出力されているのでチェックもしやすいと思います。特にページ物のカンプが多かったのでカンプを出力し製本するのも手間でしたが、作ってみるとここを直そうかと思うこともあります。


自分の最初からの目標はデザインで独立でしたので、今はそのことは達成していますが
デザインをやっていて辛くなるようなジャンルの仕事はしたくないというのは本音です。
最初からどのジャンルの仕事がしたいかということが分かっていれば、その方面を目指せばいいのですが、曖昧な人も多いと思います。広告の仕事をしたいとかパッケージを作りたいとかいろいろやってみて自分には何が向いているか探そうという人もいるでしょう。
ただ、デザイナーは経験が重要です。どんなジャンルのデザインでもいいというのであればそれはそれでいいと思いますがこの先長くデザインを続けていこうと思ったら得意なジャンルというのはあったほうが武器になります。


自分の場合は最終的にロゴのデザインに落ち着きました。ロゴのデザインをやりたいと思っうようになったのはプランニング会社に入ったのがきっかけでした。専門学校を3つ運営している会社で、独立部門としてプランニング会社がありました。プランニングといってもいろいろあるのですが、主に企業の宣伝や商業施設などのテーマ・コンセプトを提案する仕事で、その中で北海道の新千歳空港に出店する札幌ビールと日航ホテル共同の大型レストランのプランニングを担当していました。私の場合はビジュアルプランナーとしそのレストランのロゴマークを制作しました。それがきっかけと言えると思います。

ロゴ以外にやりたいと思ったのは装丁のデザインです。装丁の仕事は数件しかやったことがありません。あまり機会に恵まれませんでした。もっと真剣に向き合っていれば今頃装丁の仕事をしていたかもしれません。

 

グラフィックデザイナーは転職する際に作品を見せます。
駆け出しの時ならいいのですが、同じクライアントの仕事ばかりをしていると同じジャンルの作品しかたまりません。それでいてデザイナー歴が長くなると、ジャンル替えができないという事態にもなります。


もしまだ自分でやりたいデザインのジャンルが決まっていないようであれば、できるだけ早く決めることをオススメします。
まだ、とりあえずいいやと思っていると、あの時なら出来たことも出来なくなりますので・・。